42日

父が亡くなって3週間が経とうとしている.

結局,PCPSからの離脱には成功したものの,脳機能がほぼ失われており,回復の見込みが完全になかった.

延命治療を希望しない旨を伝えた翌日,多臓器不全により死亡と診断された.

 

お通夜,お葬式には大変多くの方が参列下さり,改めて父の人望の高さを知った.

最後の親孝行として,私は喪主を勤め,特に最後のスピーチには力を入れて話した.

生前,父は私を自慢の息子だと周囲に自慢していたらしいから,立派な息子を育て上げた偉大な父,という形で皆さんに送って貰うために.

多分,上手くしゃべれたと思う.この姿を父に見て貰いたかった.

 

母は以前にも増して辛そうだが,私はというと,不思議と悲しみや喪失感は薄れてきて,今後の家族のことを冷静に考え始めている.